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コラムcolumn

氷が張れば、そこには凍害

氷が張れば、そこには凍害

凍害という言葉を聞いたことがありますか。

建物の場合、文字通り、凍ることで
屋根や壁に害が生じるというものです。

なんだ、寒い地域のものだと、
温暖な地域の方は安堵したかもしれません。

けれど、少し待ってください。

寒い地域であれば、
当然対策は取られているでしょうから、
むしろ、時折にしか氷が張らない、
比較的温暖な地域の方が危ないのではないでしょうか。

最近は温暖化の影響があるとはいえ、
四国、九州でも氷が張る可能性はあります。

では、凍害とはどういったものか、
そして防ぐにはどうしたら良いのかを、
見ていきたいと思います。

「凍害とは」

通常の物質は、
冷えると分子同士の結合が強まり、
体積が小さくなります。

ご存じのように、
水は0度で凍ります。

水の分子は折れ曲がっているため、
結合が強力になる固体(氷)になると、
分子同士のスキマが広がってしまいます。

すると、水であったときと比べて、
約1割近くも体積が増えます。

もし、スキマに入り込んでいた水が凍ったら、
増えた体積により、
スキマを押し広げてしまいます。

たとえば、屋根や壁のヒビに入った水が凍れば、
そのヒビは広がります。

ヒビでなくても、
屋根や壁に水が染み込む状態であれば、
染み込んだ水の体積が増えると、
おそらくそれらの建材は
元の状態ではいられなくなるに違いありません。

これが凍害の原因です。

自然界では、
岩の間に染み込んだ水が凍ると
岩が割れたりする、
風化の原因となっています。

ちなみに、
水も体積がもっとも小さくなるのは4度の時です。

同じ体積であれば4度の水がもっとも重いため、
水の底に沈みます。

表面が凍った池の底に鯉などの魚がじっと沈んでいるのは、
底の方は4度で表面の0度より暖かなためです。

「凍害の症状」

凍害の症状には
ワレ、剥がれがあります。

ワレは、
ヒビなどに染み込んだ水が
凍ることで発生します。

剥がれは塗膜の裏や、
層になった構造の下側に
水が染み込むことによって起こります。

コンクリートの場合には、
まずポップアウトという円錐状の剥落が起こります。

次にその周囲に微細なひび割れが生じます。

さらに、スケーリングという表面の剥がれのような、
剥落が生じます。

そして最後に崩落が起こります。

「凍害の起きやすい建材」

新築の状態において、
凍害の起きやすい建材というのは
ないといってもよいと思われます。

しかし、経年劣化と共に、
凍害が起きやすい建材はあります。

・コンクリート

防水性能が低下していたり、
ひび割れなどが生じているコンクリートには、
凍害の可能性があります。

・窯業系サイディング

窯業系サイディングは
表面の塗膜が劣化してくれば、
防水性能が衰え、
サイディングのヒビや
ワレにつながります。

また、塗膜が剥がれる症状が
出ることもあります。

・モルタル

モルタルも、
防水性能の劣化により、
ワレ、剥がれが生じる可能性があります。

・シーリング

シーリングも防水性能の低下や、
シーリング剤自体の劣化により、
ワレが生じることがあります。

・スレート、セメント瓦

表面の塗装が劣化したスレートやセメント瓦は、
凍害が起きやすい建材のひとつです。

ワレや塗装の剥がれの他、
基材自体が剥がれるように、
割れることがあります。

・いぶし瓦

粘土瓦の内、
釉薬をかけずに焼くいぶし瓦は
凍害が起きにくい方ではありますが、
それでも多少の吸水がありますから、
凍害が起きないわけではありません。

「凍害が起きにくい建材」

・釉薬瓦

石州瓦などの釉薬瓦は、
吸水率が低いため、
凍害が起きにくい建材です。

石州瓦はノーメンテナンスで
60年以上持つと言われています。

・ガルバリウム鋼板などの金属

金属素材は水が染み込むことがないため、
凍害が起きません。

「凍害の起きやすい場所」

凍害は水によって起きますから、
当然、結露や水気にさらされやすい場所で
起きる可能性が高いです。

たとえば、今でこそ樹脂サッシが増えていますが、
少し前のアルミサッシであれば結露し易く、
下辺部から結露水が垂れることが多いため、
その周辺は危険個所となります。

他にも、ダクトの周辺や、
屋根の水切り板金の辺りも危険です。

「凍害が起きてしまったら」

部分的な補修で済めば良いのですが、
大抵の場合は全体が劣化しています。

劣化が軽度であれば、
屋根にせよ、壁にせよ
上から覆ってしまう方法があります。

劣化がひどければ、
やり替えが必要になってきます。

コンクリートは
パテ埋めなどの補修になります。

「凍害を防ぐには」

凍害を防ぐためには、
新築時に近付けるように、
メンテナンスを行うことです。

特に、
防水性能回復のための
塗り直しは必要です。

シーリングも打ち増しや
打ち替えで補修した後、
塗装します。

いぶし瓦は、
予防が難しいところですが、
より焼成温度が高いものの方が
割れにくいようです。

「まとめ」

繰り返しになりますが、
日本全国のうち、
冬にバケツの水が凍ることがあるのであれば、
凍害が起きる可能性はあります。

我が家は温暖な地域だからと思わす、
しっかり対策しておきましょう。

特に、防水のための塗装のやり替えは、
水の浸入を防ぎ、
家屋を守るために必要なものですから、
劣化の様子を見ながら、
先送りせず行いましょう。